はじめまして、エアーズラボ所長の加藤です。今回は、このラボブログで使用しているブログツールの Mephisto を紹介したいと思います。
タイトルにも書きましたが、MephistoはRuby on Railsで作られたブログツールです。同じくRuby on Railsで作られたブログツールに Typo があります。Typoが WordPress のようなパワフルなブログツールであるのに対して、Mephistoは必要最低限の機能だけを兼ね備えたシンプルさが特徴です。
ブログツールやCMSとして、特別なカスタマイズ無しでパワフルに使いたいのであればMovableTypeやWordPress、Typoなどがあっていると思いますが、もっとシンプルなブログツールが欲しい場合や、Railsの知識を活かしてカスタマイズをおこないたい場合にはMephistoを検討するのも良い選択肢です。
まだ、バージョンが0.7.3で若干バグもあるようですが、しばらく使ってみた限りでは実用上問題無いレベルだと思います。有名なところでは Prototype のサイトなどでつかわれているようです。
特に小規模なサイトのCMSに適していると思われるMephistoですが、主な特徴として以下のようなものがあります。
- ブログ記事以外のHTMLページの作成が可能
- テンプレートエンジン Liquid を利用したテンプレートシステム
- デザインテンプレートを管理するためのテーマシステム
- タグ対応
- 記事の入力フォーマットとしてHTMLの他、Textile、Markdown (with Smarty Pants)が利用可能
- Akismet による迷惑コメント防止機能
また、他のブログツールやCMSと比べると以下のようにいくつか欠けている機能があります。これらの機能が必要な場合にはプラグインを使用するかカスタマイズが必要です。
- トラックバック機能はありません
- Ping送信が出来ません ( Post Pinger というプラグインはあります)
- ネストしたカテゴリはサポートしていません
CMSとして考えるとトラックバック機能は無くても良いかなと思いますが、Ping送信についてはアクセスアップの効果を考えてぜひ導入したいところです。ちなみにMephistoのプラグインシステムは、そのまんまRailsのプラグインなので、通常以下のようにSubversionを利用してインストールします。
<pre>
ruby script/plugin install svn://hasno.info/mephisto/plugins/mephisto_post_ping
</pre>
Railsでアプリケーションを作成したことがあれば簡単だと思いますが、参考までにインストール手順のおさらいです。
- タイムゾーン用のライブラリTZInfoが必要です。あらかじめgemでインストールしておきます
sudo gem install tzinfo —remote
- Mephistoの安定版リリースをダウンロードして展開します
wget http://s3.amazonaws.com/mephisto-blog/mephisto-0.7.3.tar.gz
tar zxvf mephisto-0.7.3.tar.gz
cd mephisto-0.7.3 - config/database.ymlを編集しデータベースの設定をおこないます
cp config/database.example.yml config/database.yml
config/database.ymlでは使用する設定だけを残して、他は削除します。以下はMySQLの例です
<pre> development: adapter: mysql database: mephisto_development username: root password: host: localhost </pre> - 上記の設定に合わせてデータベースを作成します
mysqladmin -u root create mephisto_development
- 初期テーブルを作成します
rake db:bootstrap
- サーバーを起動して http://localhost:3000/admin にアクセスします。ユーザー名:admin、パスワード: testでログインできればインストールは完了です
Mephistoは日本ではまだまだ無名ですが、Railsに興味がある方には非常に面白いアプリケーションだと思います。管理インターフェイスが日本語化されれば、実案件にもつかえる製品だと思いますのでGetTextなどを利用した国際化を期待したいところです。